中国製VT-4戦車の砲身に損傷が生じたが、タイ軍指揮官はその信頼性の高さを強調し、非常に満足していると述べた。

2025年末から2026年初頭にかけて、タイとカンボジアの国境地域の緊張状態が高まり、紛争地域で小規模な交戦が発生した。この地域的衝突において、タイ陸軍は主力戦車として中国製VT-4を投入した。

現場の写真によると、VT-4の125ミリ滑腔砲の前端に明らかなへこみと変形が確認されており、敵の迫撃砲弾の近接爆発による破片の衝撃が原因と分析されている。この戦車はその後前線から退却し、後方の整備場に搬送された。

一見すると、砲身の損傷は装備の弱点を露呈しているように見える。しかし、興味深いことに、タイ軍の前線部隊がメディアに短いインタビューをした際、『品質が悪い』や『防護が不十分』といった不満は一切述べず、代わりに何度も『VT-4は正確に射撃でき、安定して走行でき、故障が少なく、非常に満足している』と強調した。

このように一見矛盾しているように見えるが、その裏には理由がある。タイ軍兵士の発言はまったくの誤りではない。

設計上の定位から言えば、VT-4は正面からの砲撃に耐えることを目的としたものではなく、機動性、射撃精度、情報戦能力の強化に重点が置かれている。現代の主力戦車の核心的な任務は『敵を先に発見し、先に射撃し、先に破壊する』ことであり、固定要塞としての役割ではない。

砲身は露出部品であり、戦場上では本来損傷しやすい部位である。欧米の主流戦車であるM1A2やパンター2であっても、同様の状況下では完全に損傷を回避するのは難しい。重要なのは、損傷が戦車全体の機能停止を引き起こしたか、乗員の安全が確保されたか、システムが部分的にでも運用可能だったかである。

タイ軍のフィードバックによると、砲身が損傷したVT-4は攻撃を受けた後も自力で戦場から撤退でき、火器制御システム、動力システム、装甲防護機能はすべて正常に機能していた。乗員の負傷や死亡もなかった。これは、VT-4の全体的な信頼性が実戦で試された結果であることを示している。

さらに、タイ軍はVT-4の運用方法が極めて『高負荷』である。軍事専門家の一人は、タイ軍がしばしばVT-4を山地やジャングルの端に配置し、遠距離の火力支援任務を遂行していると指摘している。

言い換えれば、彼らはこの主力戦車を『機動式榴弾砲』として使っているのだ。遠距離の正確な射撃を頻繁に実施し、長時間待機し、複雑な地形での移動を繰り返すため、砲身寿命、油圧システム、観測装置に厳しい試練が課される。それでもVT-4は継続的な戦闘において、大規模な機械的故障や電子システムの崩壊を起こさずに運用を維持している。